2016年9月1日

第24回(第23回弁論準備期日)のご報告

平成28年7月15日午前11時00分から,第24回期日(第23回弁論準備手続期日)が行われましたので,次のとおり,報告いたします。

各当事者からの提出書面と内容

1 原告ら

提出書面は次のとおりです。
  • 原告ら第18準備書面
  • 甲A64,甲総C2~C4
  • 診療記録
  • 陳述書 等
主な主張内容は次のとおりです。
  1. グルパール19Sについての検討
    グルパール19Sに関し,本件においては,製造物責任法2条2項の欠陥該当性の有無を判断することで足りる。
    被告片山化学工業は,グルパール19Sについて安全性を強調したりなどしたが,安全性試験がそもそもなされていないおそれがあるなど,危険回避のための指示・警告は何もなかった。
    また,被告フェニックスが石鹸に配合したという使用形態は,グルパール19Sに通常予見される範囲内であるところ,小麦アレルギーへの感作を発症させたことは,石鹸のひび割れ抑止にかかる化粧品基剤として通常有すべき安全性を欠いているというほかない。
  2. グルパール19Sが汎用的原材料であるとの主張に対する反論
    材料メーカーである被告片山化学は,完成品製造業者であるフェニックスと,長年にわたり,グルパール19Sの用途・用法・効能について頻繁に情報交換していたのであり,被告フェニックスによるグルパール19Sの用途・用法について十分にコントロールが可能であった。したがって,「汎用品」などではない。
  3. 引渡当時の技術水準を考慮すべきとの主張に対する反論
    製造業者の予見可能性・結果回避可能性としての科学技術的知見を考慮することは許されない。
    他の加水分解コムギ末を製造していた他社は,平成17年頃に外部委託により安全性検査を行っていたのであり,感作リスクを検討することが化粧品基剤メーカーとして当然に求められていた。
    また,被告片山化学工業はそもそも何らの安全性確認も行っていなかった。
  4. 森田栄伸教授のメモ(乙ハB23)について
    客観的データの提示も,その検証結果と推論の過程も示されておらず,その妥当性を検討しようがない等。

2 被告片山化学工業

提出書面は次のとおりです。
  • 25準備書面
  • 2695号事件答弁書
  • 乙ハA142~143
※上記準備書面は,被告片山化学工業の責任論に関する主張を関係図として整理するものであり,特段の新たな主張は見当たりません。

3 被告悠香

提出書面は次のとおりです。
  • 2695号事件答弁書

4 被告フェニックス

提出書面は次のとおりです。
  • 2695号事件答弁書


    進行について

    1 原告ら

    7月8日までに,原告ら本人の陳述書を提出する。

    2 今後の期日の予定

    • 次回期日  平成28年9月14日(水) 午前11時00分から
    • 次々回期日 平成28年11月2日(水) 午前11時00分から

    当ウェブサイトの更新について

    訴訟の進行状況を踏まえ,当ウェブサイトの更新の停止を検討しています。
    停止した場合も,原告の皆さまには,これまでどおり個々の期日報告書をお送りします。