2015年8月11日

第18回期日(第17回弁論準備期日)のご報告

平成27年7月1日午前11時30分から第18回期日(第17回弁論準備期日)が行われましたので,ご報告いたします。


1 各当事者から,以下のとおり,書面が提出されました。
(1)被告片山化学工業
  ・第17~第20準備書面陳述
(2)原告ら
  ・甲個C号証を提出

 2 進行について
(1)原告ら
  8月末日までに,陳述書の提出を終える予定である。
(2)被告悠香
  8月末日までに,アレルギーに関する海外の判例を書証として提出する予定である。
(3)被告片山化学工業
  8月末日までに,第20準備書面を改訂した準備書面及び升田教授の意見書を提出する。
(4)今後の進行

  次回期日  平成27年9月7日(月)午前11時から
  次々回期日 平成27年11月11日(水)午前11時から
  ※次回期日以降も,ご希望に応じ,出席していただけます。

3 被告片山化学工業の第17準備書面について
  被告片山化学工業の第11準備書面を訂正したものです。

4 被告片山化学工業の第18準備書面について
  平成26年3月までに公表されている論文により,①本件小麦アレルギーに関する抗体及び抗原について未だ知見が確立していないこと,②本件小麦アレルギーの要因がグルパール19Sの酸分解の工程にあることは1つの要因として示唆されているにとどまること,③本件において交差反応が起こった機序については解明されていないことなどが記載されています。

5 被告片山化学工業の第19準備書面について
  被告フェニックス準備書面(18)への反論が記載されており,内容は,以下のとおりです。
  被告フェニックスが,本件小麦アレルギー発症の原因が,グルパール19Sそのものにある(被告フェニックスや被告悠香がグルパール19Sの用途・用法を工夫しても被害を防ぐことができなかった。)と主張しているが,①グルパール19Sが配合されて170万個販売された「渋の泡石鹸」については,本件小麦アレルギーのような症例報告がないこと,②被告片山化学工業は,原材料についての基本的な情報を適切に表示しており,配合成分等の構成等については,被告フェニックスや被告悠香が検討すべきことである。

6 被告片山化学工業の第20準備書面について
  被告片山化学工業の第20準備書面は,責任論に関する主張を整理したものです。


以上,簡単ですが,第17回期日(第16回弁論準備期日)のご報告でした。

第17回期日(第16回弁論準備期日)のご報告

平成27年4月17日午前11時から第17回期日(第16回弁論準備期日)が行われましたので,ご報告いたします。


1 各当事者から,以下のとおり,書面が提出されました。
(1)被告片山化学工業
  ・第16準備書面陳述
(2)被告フェニックス
  ・準備書面(17),(18)陳述
  ・乙ロB25~28提出
(3)原告ら
  ・甲総C1提出
  ・甲C5の6→5の7へ変更
  ・甲C5の7→5の8へ変更
  ・甲個C号証を提出

 2 進行について
(1)原告ら
  ・引き続き診療録及び陳述書を提出する。
(2)被告片山化学工業
  ・被告フェニックスの準備書面(18)に対する反論を行う。
(3)今後の進行

  次回期日  平成27年7月1日(水)午前11時30分から
  次々回期日 平成27年9月7日(月)午前11時から
  ※次回期日以降も,ご希望に応じ,出席していただけます。

3 被告フェニックスの準備書面(17)について
  原告らの損害論に対する反論が記載された準備書面で,内容は以下のとおりです。
(1)製造物責任法に基づく主張について
  損害については,原告らが主張立証すべきであるから,本件小麦アレルギー症状をもたらす疾患が残存していることを原告らが立証すべきであり,被告フェニックスらは,小麦アレルギーが治癒又は寛解すべきことを立証する責任を負わない。
(2)原告らの将来損害の請求について
  将来損害の発生に関する事実認定では,①具体的な治療経と客観的で検証可能な検査結果,②日本アレルギー学会の特別委員会の公表,③疾患の発症から治療・寛解に至る医学上の経験則などが考慮される。
  そして,経口小麦摂取の試験が段階的になされ,特に,重篤なアレルギー症状が引き起こされていない場合には,将来的に経口小麦摂取が行えるものと推認できるのであって,原告らの主張するように厳格に判断する必要性も合理性もない。
  また,小麦・グルテン等の特異的IgE抗体値が低下傾向になれば,経口負荷試験等が可能な状態に至っているといえるので,将来的に小麦を摂取できる状態に至るであろうことが推認できる。
  さらに,最後に症状が誘発した時期から相当の時間的間隔があるにもかかわらず,症状誘発や治療実績が確認できず,特異的IgE抗体値の検査が行われていあに場合には,その間に耐性獲得が進んでいることが事実上推認できる。
(3)既存疾患がある原告らの損害について
  既存疾患がある原告らについては,本件小麦アレルギーによる症状であることを立証すべきである。仮に,立証できたとしても,例えば,アトピー素因のある患者等,本件小麦アレルギーに基づく症状を持続させる既存疾患を有する者については,一定期間が経っても症状が改善しない場合には,むしろ,個別素因の寄与が推認される。

4 被告フェニックスの準備書面(18)について
  被告片山化学工業への反論が記載された準備書面で,内容は以下のとおりです。
(1)最近の研究結果によれば,本件小麦アレルギー発症の原因は,グルパール19Sの製造工程にあることが解明している。
(2)被告片山化学工業は,グルパール19Sについて,安全性検査結果の必要のない「一般飲食物添加物」であると説明した旨主張しているが,被告フェニックスは,既存化学物質として「登録」された成分であると説明しており,安全性検査を経たものと信用させた。
(3)グルパール19Sは,純粋な汎用品ではない。

5 被告片山化学工業の第16準備書面について
  グルパール19Sの欠陥について,引渡時の科学・技術水準に関する主張に関して,アトピー疾患研究センター長の奥村康教授による意見書(乙ハB20)により,グルパール19Sには,製造物責任法上の欠陥が存在しないことが,より一層明確になった。  
  
 


以上,簡単ですが,第17回期日(第16回弁論準備期日)のご報告でした。

2015年4月6日

第16回期日(第15回弁論準備期日)のご報告

平成27年2月27日午前11時から第16回期日(第15回弁論準備期日)が行われましたので,ご報告いたします。


1 各当事者から,以下のとおり,書面が提出されました。
(1)被告片山化学工業
  ・第15準備書面
  ・乙ハA130~132提出
  ・乙ハB20提出

(2)原告ら
  ・第15準備書面
  ・甲A62,63提出
  ・甲B38提出
  ・甲個C号証として,診療録及びカルテ提出

 2 進行について
(1)原告ら
  ・引き続き診療録及び陳述書を提出する。
(2)被告ら
  ・原告ら提出の書証について検討する。
 (3)今後の進行

  次回期日  平成27年4月17日(金)午前11時から
  次々回期日 平成27年7月1日(水)午前11時30分から
  ※次回期日以降も,ご希望に応じ,出席していただけます。

3 原告ら第15準備書面について
  原告の皆さんが被った損害についての総論(皆さんに共通する考え方)として,概ね,以下のとおりの内容が記載されています。
(1)本件小麦アレルギーは,治癒又は寛解と判断できる基準がなく,原告らの小麦アレルギーが,治癒又は寛解するか不明である。
  また,原告らが,各種検査を行っても治癒と判断できないうえ,プリックテスト等は,原告らにアレルギー症状が生じる危険があり,無理強いすることができないため,治癒しているかの判定をすることができない。
 (2)原告らが被った損害の中心は,「日々安全に安心して小麦含有製品を摂取することができなくなったこと」であるが,他にも,共通する損害として,①アレルギー反応による生命及び生理的機能に対する侵襲による苦痛,②継続的な治療・入院・検査等による苦痛があり,個別的な損害として,アナフィラキシーショックにあたる重篤な症状を発症した人は,さらに損害が大きい。


 4 被告片山化学工業の第15準備書面
  被告フェニックスが提出した準備書面(14)に対する反論として,概ね,以下のとおりの内容が記載されています(被告フェニックス準備書面(14)の概要については,第13回期日報告をご覧下さい)。

(1)被告片山化学工業は,被告フェニックスに対し,誤った情報を提供したことはなく,感作性試験を実施したとの説明をしていない。
(2)完成品メーカーの被告フェニックスは,原材料メーカーの片山化学工業とは異なり,石鹸の製法の工夫や,警告の工夫,万全なアフターケア体制の工夫など,被害拡大防止策を講じるべき立場にあり,原材料の欠陥が認められるには,これらを尽くしたことが主張立証されなければならない。
(3)被告片山化学工業は,グルパール19Sの品質・構造に影響を及ぼすような変更をしておらず,本件石鹸を念頭において開発・改良した事実はない。
  グルパール19Sを使用しても,健康被害のない石鹸を製造することは可能であり,原告らの被害の原因がグルパール19Sにあるという立証はされていない。

 

以上,簡単ですが,第16回期日(第15回弁論準備期日)のご報告でした。

2015年2月9日

第15回期日(第14回弁論準備期日)のご報告

平成26年12月17日午前11時から第15回期日(第4回弁論準備期日)が行われましたので,ご報告いたします。


1 各当事者から,以下のとおり,書面が提出されました。
(1)被告フェニックス
  ・準備書面(16
  ・乙ロ個C39の1,39の2,63の1
  ・乙ロA41から44まで

(2)被告片山化学工業
  ・第14準備書面

(3)原告ら
  ・甲個C1の3
  ・甲個C19の5

2 進行について
(1)原告ら
  ・診療録の提出を進めると共に,損害論に対する反論を準備する。
(2)被告フェニックス
  ・送付嘱託による回答書を書証として提出する。
(3)被告片山化学工業
  ・責任論に関する主張の整理の別紙2について改訂作業を進める。
  ・被告フェニックスの準備書面(14)及び同(16)に対する反論書面を2月20日までに提出する。
(4)今後の進行

  次回期日  平成27年2月27日(金)午前11時から
  次々回期日 平成27年4月17日(金)午前11時から
  ※次回期日以降も,ご希望に応じ,出席していただけます。

3 被告フェニックスの準備書面(16)について
(1)被告片山化学工業の「グルパール19Sが汎用品である。」との主張に対し,グルパール19Sの製造工程や一般生菌数,耐熱性菌などに変更があり,本件石鹸に配合するにあたっても仕様を変更していた可能性が高いことから,汎用品とは言えない,との主張がされています。

(2)被告片山化学工業の「グルパール19Sが安全性試験を経たと誤解されるような説明をしたことはない。」との主張に対し,食品添加物として登録されたうえで使用可能と説明しており,少なくとも食品添加物の安全性試験の基準を満たすと説明していたことは明らかである。

4 被告片山化学工業の第14準備書面
  被告片山化学工業の責任論に関する主張を整理した内容。

以上,簡単ですが,第15回期日(第14回弁論準備期日)のご報告でした。