2014年9月9日

第13回期日(第12回弁論準備期日)のご報告

平成26年8月22日午前11時から第13回期日(第12回弁論準備期日)が行われましたので,ご報告いたします。

 第12回弁論準備期日において,原告らからは,アレルギー診断病院分のカルテ(診療録)およびアレルギー診断病院分以外のカルテ(診療録)を提出しました。
 被告フェニックスから準備書面(14)が提出されました。

 
 

・被告フェニックスが提出した書面の内容
 
 被告フェニックスが提出した書面の内容は,主に,片山化学工業の提出した書面(第12回期日報告をご参照ください。)に対する反論です。
 
(1)被告片山工業が,薬事法が医薬部外品の安全性確認のための責任者を製造業者と定めていることをもって,製造物責任法上も原材料の製造業者(被告片山化学工業)の責任は否定されると主張してるのに対し,被告フェニックスは,薬事法はそのような責任分担の問題を規定していないし,薬事法の上記のような定めがあるからといって,一律に製造物責任法上の責任が免責されるものではないと主張しています。
 
(2)被告片山化学工業は,グルパール19Sの成分が「化粧品原料規準外成分規格」や「医薬部外品原料規格」等の公定書に収載されている成分に相当又は適合すると回答していた。公定書に収載された製品を使用する場合には安全性試験の提出を省略できるからこそ,被告フェニックスは,グルパール19Sは安全性試験が省略できる製品であると信頼したのである。
 
(3)被告フェニックスは,加水分解コムギ末の専門業者ではないから,グルパール19Sの欠陥性を判断する上で,被告フェニックスが専門業者としての立場にあることを考慮する余地はないし,完成品製造業者として特別に重たい義務が課されることにもならない。
 
(4)被告片山化学工業は,原材料の製造物の欠陥が問題となる場合には,その前提として,完成品の製造業者及び販売業者の行った被害防止措置(①製法の工夫,②使用方法等の警告の工夫,③販売方法の工夫,④万全なアフターケア体制の工夫)に問題がなかったことが立証されなければ,当該原材料の欠陥は認められないと主張するが,①と②は,被告片山化学工業の推奨によるものであるし,③と④は,製造物の欠陥の判断要素ではなく,被告片山化学工業のグルパール19Sのみの欠陥を否定する理由とはなりえない。
 
(5)被告片山化学工業は,被告フェニックスに対して,グルパール19Sの効能が石鹸のひび割れ防止に有効であると知ってサンプルを提供したのだから,単なる汎用品の受動的な販売業者ではない。
 
 
 
 

・次回期日の予定
 
 
(1)原告ら
  ・書証について,患者名及び病院名の記載を書いていないものの確認作業を行う。
  ・損害論に関する準備書面及び陳述書の準備を進める。
(2)被告片山化学工業
  ・次回期日の提出に向けて、取引経緯に関する書証の準備をする。
  ・被告フェニックス準備書面(14)に対する反論を検討する。
(3)被告フェニックス
  ・送付嘱託により文書が到着した際は、書証として提出する。
  ・併せて、カルテに基づく主張の準備を進める。
(4)今後の進行
 次回期日  平成261015日(水)午前11時から
 次々回期日 平成261217日(水)午前11時から
 次々々回期日 平成27227日(金)午前11時から
※次回期日以降も,ご希望に応じ,出席して頂けます。

 
 以上,簡単ですが,第12回弁論準備期日のご報告でした。