2012年4月22日

第一次提訴のご報告

既報のとおり,平成24年4月20日,名古屋地方裁判所に提訴を行いましたので,その概要を報告いたします。


■第一次提訴の原告の範囲について

茶のしずく石鹸被害に関しては,全国各地に合計24の弁護団が存在します。そのうちの15の弁護団が一斉に提訴を行いました。

愛知弁護団の第一次提訴の原告となっていただいた方は,平成24年4月17日時点において,(1) 診断書上,グルパール19Sを用いた検査(プリックテストを含みます。)で陽性とされており,かつ,(2) 受任手続が済んでいる方です。

今回の第一次提訴において原告とならなかった方につきましても,今後も,引き続き受任手続を継続し,必要な資料が整った方々がある程度の人数が集まった段階で,順次,二次・三次の提訴を予定しております。

■第一次提訴の提訴内容概要

1 人数・請求額規模(愛知弁護団のみの集計)

愛知弁護団原告総数 36名
原告の概要 年齢は10歳~65歳,男性3名・女性33名,愛知県29名・岐阜県2名・三重県2名・その他3名
愛知弁護団請求金額合計 5億4000万円

2 被告

(1) 株式会社悠香 … 茶のしずく石鹸の商品企画を行い,これを全国展開して販売した会社です。
(2) 株式会社フェニックス … 悠香から注文を受けて,茶のしずく石鹸を実際に製造していた会社です。
(3) 株式会社片山化学工業研究所 … フェニックスに対して,本件被害を引き起こした問題の成分である加水分解コムギ末「グルパール19S」を製造してフェニックスに納入していた会社です。
※対象は法人のみです。

3 請求の根拠(製造物責任法3条)

被告ら3社は,欠陥のあった茶のしずく石鹸(旧商品)の「製造業者」です。石鹸のパッケージ等には,悠香は「販売元」との記載がありました。しかし,茶のしずく石鹸の商品企画を立案し,全国的に宣伝・広告を行ったのは悠香です。また,後に,悠香は「製造販売元」と記載されるようになりました。これらのことから,悠香は「実質的な製造業者」または「表示上の製造業者」として同じ責任を負うというべきです。

原告(被害者)らはいずれも,顔や身体を洗うという,石鹸につき通常予見される使用方法の範囲内において茶のしずく石鹸(旧商品)を使用したところ,アレルギー被害を被りました。

茶のしずく石鹸(旧商品)には,アレルギー症状の既往がない一般の健常者にもアレルギー症状を発症させるような,商品としての欠陥(当該種類の製品として通常有すべき安全性を欠いていること)が存在することは明らかです。

そして,原告(被害者)らは,その欠陥によって,小麦アレルギー(多くは小麦依存性運動誘発アナフィラキシー=WDEIA)に罹患し,健康被害を受けたものです。

4 請求金額(一律の金額の請求)

原告らには,小麦含有製品を食べられないことに対する無念さや,食事をする度にアナフィラキシーショックを起こすかもしれないとの恐怖,あるいは定期的に検査を受け続けなければならないという負担が課されており,これらに対する慰謝料請求権が発生しているというべきです。

本件の被害が,小麦含有製品を食べられないことを中心とするものであること,及び,将来に治癒するという確立した医学的見解が存在しないことから,1食あたりの精神的損害を1000円とした上で,各原告のアレルギー診断時の平均余命に基づいて算定した慰謝料を中核に据えて,請求することにしました。

また,本件は,単一の原因に基づく同種のアレルギー被害です。このことも考慮し,上記算定結果の一部として,原則として,一律の金額請求としました。

無料電話相談会を実施しました

茶のしずく石鹸による被害の実態を調査し,ひとりでも多くの方の救済を図るべく,下記要領で無料電話相談会を実施しました(既に終了)。

主催: 愛知弁護団
日時: 4月22日(日)午前10時00分から午後4時00分まで

無料電話相談会の際にご案内した電話番号は特設のものですので,現在はつながりません。
愛知弁護団の連絡先につきましては,こちらをご覧ください。

茶のしずく石鹸被害に関しましては,全国に24の弁護団が立ち上がっています。お近くの地域の弁護団にご連絡くださいますよう,お願いいたします。

2012年4月20日

名古屋地方裁判所に提訴しました

平成24年4月20日,名古屋地方裁判所に提訴しました(第一次提訴)。

原告は36名です。
他方,被告は,株式会社悠香,株式会社フェニックス,株式会社片山化学工業研究所の3社です。

訴訟の経過につきましては,適宜,本Webページにてお知らせする予定です。